思いやりを持った看護が重要!

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医療現場に携わる看護師は、知識や技術、思いやりをバランスよく身につける必要があります。知識と技術の取得は自分の自信となり、看護における余裕が生まれます。気持ちに余裕があれば、患者に対して思いやりを持って接することができるので、手厚いケアを行いやすくなるでしょう。笑顔を絶やさず思いやりのある看護をすれば、患者は安心感を覚えるものです。そして、思いやりのある看護師は、患者にとって頼りになる存在になります。

ただし、医療現場で求められる思いやりは、状況に応じて変化することもあります。患者に対してただ優しいだけでなく、時には厳しく接することも思いやりになることがあるからです。とはいえ、どんな場合も共通するのは、相手の立場に立って物事を考えて、行動することです。それは、看護職の先輩後輩の関係にも当てはまります。新人の看護師は患者の急変時に、何も出来ずに右往左往することもあるでしょう。先輩看護師はその情況を汲み取り、適切に指導しなければなりません。出来ないことに対して、ただ叱責するだけでは、後輩を育てることにはならないからです。

ですから、たとえどんなに業務に追われていても、看護師は相手の思いを汲み取るような努力をしましょう。特に闘病中の患者は体だけでなく気持ちも弱っています。それゆえ、患者の病状が軽い、重いに関係なく、普段から積極的に声をかけたり、経過観察をしっかりして、思いやりのある看護を心がけましょう。